精神障害者の家族の健康状態ってどうなの?

作業療法
精神障害者 家族

みなさん5大疾患ってご存知でしょうか?厚生労働省が重点的に取り組んでいる疾患のことで、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病・精神疾患を指します。

 

この中で精神疾患の患者数は2017年時点で413万人で最も多くなっています。そのうち入院患者数は約30万人で、その半分以上が1年以上の長期入院となっています。

 

精神障害者を地域へ移そうという施策により、入院患者数は減っています。しかし、退院した患者の移行先としては家庭が最も多くなっています。そうなると必然的に家族の負担が大きくなります。

<参考文献>

精神障害者の地域移行|国の政策と方向性|メンタルヘルス|厚生労働省
こころの病気についての現状や対策等、国の政策や今後の方向性。

精神障害者の家族の健康状態

負担の大きくなった家族の健康状態は簗瀬らの研究により、一般人と比べて不良であることが分かっています。

 

その要因として、

・当事者の症状が不安定なこと

・当事者の他者との交流がないこと

・家族本人が自分の時間を持てず、自由に外出できないこと

などが挙げられています。

 

また、平野らの調査で精神障害者の家族は十分な支援を受けられていないことが分かっています。

 

このように家族の健康状態は不良であるにも関わらず、十分な支援を受けられず、厳しい状況にあると言えます。

<参考文献>

https://www.mas-sys.com/JOTC52_Abstract/pdf/endai100304.pdf

https://www.mas-sys.com/JOTC52_Abstract/pdf/endai100304.pdf

家族会は精神障害者家族の支援を行ってきたが…

十分な支援が受けられていない家族ですが、家族の支援を行う組織もあるのです。その貴重な存在が家族会です。家族会は、通常精神障害者を身内に持つ家族が同じ状況にある家族に対して支援を行う組織です。

 

家族会は、

・学習:病気や制度などについて勉強する活動

・相互支援:語り合いやレクリエーション活動

・社会的運動:医療や福祉の制度の改善を要求する活動

の3本柱を中心として活動を行ってきました。

 

家族会に参加した家族の多くは「自分の気持ちを話せて楽になった」「知らなかった病気のことを知ることができた」といった経験をしており、家族会は重要な役割を持っていると言えます。

 

しかし、最近では会員の高齢化や家族会支援が不足している影響を受け、組織は縮小傾向にある状況です。

 

何かしら迅速な対策を打つ必要がある状況であると言えます。

まとめ

精神障害者の地域移行が推進され、家族の負担が大きくなっています。負担が大きい家族の健康状態は悪く、家族支援も不足しています。

 

家族支援を担う貴重な存在として家族会がありますが、家族会も組織が縮小している状況であります。そのため、何かしら早めの対策を打つ必要がある状況であると言えます。

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