精神科訪問看護ってどんなことするの?

作業療法

訪問看護では精神障害者に対しても訪問看護を提供することがあります。

精神科訪問看護は確かな効果があり、再入院の予防に繋がることが報告されています1)。しかし、実際どのようなことをするのか、存在はあまり知られていません。

そこで、今回は訪問看護で行われる支援についてと精神科訪問看護を行う上で難しいことについて説明していきます。

1)緒方明,三村孝一,今野えり子,他5名(1997):精神科訪問看護による精神分裂病の再発予防効果の検討,精神医学

精神科の訪問看護で行われること

精神科訪問看護ではどのようなことが行われているのでしょうか?事業所の方針やスタッフによって違いはあるでしょうが、行われることは概ね次の3つです。

(1)日常生活が継続して行われるための支援

精神科の訪問看護では利用者が安定した毎日を過ごせるように支援を行います。例えば食生活や睡眠状況、服薬状況、精神状況、身体状況について本人から話を聞いたり、観察評価を行ったりします。そして、必要があれば適切な助言を行うこともあります。またデイケアや作業所といった社会資源の情報提供を行うこともあります。

(2)ストレスの軽減

 利用者が過度なストレスを抱えて精神症状を増悪させないためにストレスの軽減に努めます。具体的には不安を傾聴したり、ストレス解消法の助言を行ったりします。また対人交流に悩んでいるようであれば、相手の気持ちを一緒に考えたり、コミュニケーションの練習を行ったりすることもあります。

(3)関係者との情報共有

 デイケアや作業所の職員、ケアマネージャー、ヘルパーや主治医などと情報共有を行い、連携してよりよい支援に努めています。特に服薬できていない、精神症状の悪化がみられるときには直ちに報告を行うようにします。早めの対応が再入院を防ぐことにつながります。

精神科訪問看護で難しいこと

精神科訪問看護では他の疾患に対して行う支援とは違った難しさがあるように思います。大きく次の3つの難しさがあると思います。

(1)本人が訪問看護に大して拒否的

利用者本人が訪問看護の必要性を感じず、サービスを受けることに対して拒否的であることがあります。このようなケースではなかなか利用者との関係性が深まらず、深い支援をしていくことは難しいです。最悪利用者から利用中止の申し出があり、支援が行えなくなることがあります。

(2)訪問看護の効果を感じにくい

精神科の利用者はなかなか変化が見られないことも多いです。また、身体的援助と違って援助をしているという実感を比較的抱きにくいです。そのため自分自身の支援は適切なのか疑問に感じてしまうことも少なくありません。

(3)精神症状が悪化したときの対応

地域で暮らしている精神障害の方は比較的精神症状が安定されている方が多いです。しかし、ストレスや不安によって精神症状が出現し、暴力的になることもあります。通常、訪問看護は一人で行くことが多いので、そのようなケースに立ち会ったときは恐怖を感じることもあります。またどう対応してよいかも迷います。頓服薬を内服して頂いたり、場合によっては警察が出動したりします。

精神科訪問看護ってどんなことするの?まとめ

今回は精神科訪問看護で実際にどのようなことをするかと精神科訪問看護を行う上で難しいことについてまとめてみました。

精神科訪問看護では援助に対する自信のなさや利用者からの言葉によりストレスを感じることも多いです。精神科訪問看護をする側も上手にストレスマネジメントを行いながら、長期的な支援を行っていく必要があると思います。

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