臨場感のあふれる映像を楽しむことができるVRは少しずつ私たちの生活に普及していますが、リハビリにおいても活用できないでしょうか?
今回はVRは脳卒中患者リハに効果があるのか調べた研究をご紹介します。ノルウェーのBergen大学で行われた研究になります。アブストラクトしか見れなかったため、詳細は分からないのですがご了承ください。
<対象者>
参加者は脳卒中発生12週間以内で上肢機能障害を持つ120名。
<方法>
・参加者は基本的なリハビリに加えて、VRのトレーニングを行う群と従来型のトレーニングを行う群に振り分けられた。
・一次アウトカムはAction Research Arm Test(ARAT)で、二次アウトカムはBox and Blocks TestとFIMでした。
・評価はベースライン期、介入後、3ヶ月のフォローアップ期間で行われた。
<結果>
どのアウトカムにおいても群間差はなかった。
<結論>
VRのトレーニングは従来型に比べて特に優れてはいなかったものの、従来型と同じくらい効果はあった。そのためVRトレーニングは従来型のトレーニングの補足として、モチベーションを与えてくれるものになるかもしれない。
<ふるむら的感想>
今回のVRトレーニングがどのように行われたのかは分からなかったですが、自宅空間の映像等を用いたリハビリを行えば、自宅に帰ったときの適応が良い気もします。
また従来型のトレーニングと同じくらい効果があるのであれば、従来型に飽きたときにスパイス的に活用しても良いのかもしれません。